5年先も安泰でないということ

May 19, 2018

3月の決算期を終え、各企業の決算報告が続々と集まっている。その中で、先日に発表された3大メガバンクの実質業務純益の大幅減がかなり話題となった。前年の同時期に比べ、10%~30%の減少。昨秋の中間決算の際も30%減益で衝撃が走ったのも合わせて、いよいよくるところまできた格好だ。

 

超低金利政策に、国外の経済環境の変化についていけなくなった結果、預貸金のマージンで利益をとれていないことが状況の深刻度を表している。当面は持ち合い株の売却などで収益そのものは確保され、経営危機が喫緊化しているわけではないものの、このあたりで将来的な布石は打っておかないと大惨事になるリスクもはらんでいる。

 

銀行側は支店を減らし、高性能のATM設置で人と土地を減らして、業務のスリム化を大きく進めていくようだ。遅かれ早かれ、いつかはこのような手段を講じなければならないので、取り返しのつかなくなる前に腰を上げたのはよい判断だと思う。銀行支店にスタッフがいなくなるということは、高齢者を含めて困る人も出てくるかもしれないが。

 

それにしても社会に出てから、たったの5年で状況は一変している。5年前の学生時代、銀行への就職は誰もが希望した。自分の身の回りでも2人に1人は銀行の採用試験を受けていた。個々の優先希望の大小はあれど、特に3大メガバンクへの就職は少なくとも定年まで安定的に希望収入を得られる鉄板職種として非常に人気だった。

 

いつのまにか手数料や金利の面で、ネット銀行を使うようになり、今や3大メガバンクのキャッシュカードはめったに使わない。一部利用しているサービスでUFJ銀行の口座が指定されているので、入出金はそのときくらいか。

 

人海戦術で人々との近さを武器に収益を上げてきたビジネスモデルから割安料金での効率化が消費者に心をつかみ始めた大転換期。違う見方をすればスタッフによる懇切丁寧な対応よりも時間の融通性(営業時間に翻弄されない)の方が優先されているということだ。

 

たった5年で、安定していると思われた超人気職業の将来性が一気になくなった。もう何が起こってもおかしくない時代。生き残るためにはアップデートを続けていくしかない。

 

空いた時間を使って京都に行ってきた。限られた時間でいろんな茶畑を巡り、数十杯の緑茶を試飲。日本のお茶はやっぱり素晴らしいと思う。優れたものを生み出し続ければ、淘汰されることはない。そう信じたいものだ。

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