個性の存在をめんどくさがるということ


脳科学者の茂木健一郎氏が自身のアカウントを持つSNSで、都内で就職活動をしている学生の身形を見て、画一性と個性のなさを憂いたらしい。ある程度、年齢の離れた人たちを見ると、やはりギャップを感じずにはいられないのだろう。

茂木氏が若者に近い立場にいるのか否かは置いておいて、個人的にはこういった意見を出してくれたことはとてもポジティブに感じている。だって、画一性と個性のなさを最も憂いているのは、当事者である就職活動中の学生だもの。

5年前に新卒採用に挑んだ身として、今思えば一番驚かされたのは、学生たちが大人(企業側)をまったく信用していなかったことだった。100%の自分を出したら、絶対に弾かれる。だから当たり障りのない人材として無難なアプローチで就職活動に励んでいた学生が本当に多かった。

当時の学生の半分以上は、自分の個性を出すことよりも、平均点以上の面接をすることに注力していたといっても過言ではないと思う。一緒に受けていた自分がそう思っていたのだから、各企業の採用担当はみなが金太郎飴に見えていただろう。それでも学生たちから言わせれば、「それはあなたたち(日本社会)が望んだんでしょ」ということ。出る杭が打たれやすい世の中を若者は敏感に反応したのだ。そして新卒一括採用というシステムが学生たちの金太郎飴化をより加速化させていった。

新卒で学生を採用するということは、長い間、その企業で働いてもらう前提で選考を進めていく。実力は入社後の長い時間をかけて身につけてもらえれば問題ない。なので能力ではない部分を重要視して採用する学生を決めていく。

ここで焦点になるのは純粋培養できるかどうか。時間をかければ、誰でもある程度は仕事ができるようになる。現時点での能力は問わないのであれば、確実に操縦しやすい人材かそうでないかが明暗を分けていく。

何の文句を言わず、年上の人から言われたことをコツコツと忠実に作業してくれるか。こういう人材が欲しいとき、個性を出してくる人はけっこう疎ましかったりする。採用担当者10人に1,2人が「コイツ、面白いな」と思ってくれるよりも、10人に6,7人が「この子は悪くないね」と思ってくれる方が新卒採用の舞台では有利に働く。労働市場の流れがどんどん活発化している時代ではあるけれど、新卒で入った会社が自分の人生を決めるという概念はまだ根強いと思う。そんなことないんだよ、といくら外野が言っても学生はわからないもの。

だからとにかく大企業に新卒でどうにかもぐりこみたいと思っている人ほど、守りに入る就活をする傾向にある。

新卒採用においては特に採用側から「めんどくさそう」と思われたら終わりなのである。これから何十年も一緒に働く人材を決めるのだから、大失敗はできない。だから極力失敗を避けるような無難な選考に終始していくのだと思う。それをすぐに察した学生側がそれに同調するように無難な人間を演じる、企業と学生の化かし合いに発展していく。

一生に一度しか使えない新卒きっぷ。だから学生はそれを無駄には扱えない。没個性なんて煽りは百も承知。くだらないと思いながら、就活に挑まなければならない学生を年齢が近い分、気の毒に思っている自分がいる。キャリアを積んでいけば、個性を見てくれる大人はたくさん存在するのがわかっていくけれど、新卒採用では確かに分が悪い。どちらのせいでもないから、お互いに辛い。

◎8連勝で首位

純粋培養でお馴染みの柏。予想外といっては失礼な躍進。手塚康平のブレイクも驚いた。技術はピカイチだったけど、強度の部分で物足りないと思ってたから。でも正しいビジョンの中で能力を上げていったんだね。いくら長い時間をかけても育たないケースなんて稀じゃないから、やっぱり個性や能力は大事だよ。

#クラブユース

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