個々を大きく育てるということ


先日、SMAPの解散決定の報道が一斉に駆け巡った。今年1月の解散騒動を無理やり丸く収めた結果がこれ。仕事は人間関係による部分がウェイトの多くを占めるもの。いくらこれまでファンに支えてもらったとはいえ、自分たちが苦しんでまで続ける必要もないわけで。そのあたりはしっかり思いを汲んであげなければいけない。

終戦記念日の前日。リオ五輪でかなり話題がたくさんあった中での、この発表。果たしてなぜこの時期に?いろいろ勘ぐってしまうところはある。だって芸能関連で何か大きなスクープがあるときは政治関連で何か隠したいことがあったタイミングで発表されるから。高倉健さんが亡くなったときもそうだったし。ちょっと嫌な予感。

夏の甲子園、2回戦にして迎えた横浜と履正社の大一番は履正社に軍配。雷鳴による2度の中断で横浜ナインに「ノーゲームかな」という考えが少しでも浮かんだのか。その隙を突いて、履正社が2回に5点。一気に勝負をつけられてしまった。その序盤の大量失点が重くのしかかり、そのまま横浜は1-5で敗戦。チーム力を考えれば、対戦相手はどうあれ少し早い敗退だったかもしれない。それに今までの横浜らしくない負け方だった。

横浜は昨年8月から平田徹監督が就任。綿密な戦術と対戦相手データを駆使して相手の骨格を叩く野球をしてきた渡辺・小倉体制から、個の能力アップを最優先に力で相手を圧倒する戦い方に方針を変更。前任者のやり方に固執することなく、自分なりの指導方法で選手を鍛えてきた結果、就任初年度で昨秋からの神奈川大会3連覇を成し遂げた。ただ今春のセンバツ出場を逃したように、ハマればものすごい勝ち方をする一方で、流れに乗り切れなかったときはとても脆い。そんなスタイルだった。

平田野球の象徴となったのは藤平尚真や石川達也でもなく、実は村田雄大だったのではないかと考えている。スイングスピードの速さと強烈なセンター返し、そして飛距離を持ち合わせた左の大型スラッガー。悪い言い方をすれば、荒削りな素材である村田は小倉さんがいたら、もっと欠点を少なくさせるべく、間違いなく修正を施されたはず。でも平田監督はそうさせずに、ノビノビと打たせた。だからこそこれほどスケールの大きな打者に成長したのだろう。

村田はこの履正社戦で先制点となる犠飛を放ったが、あとは2三振を含む3凡退。寺島の放った外角低めのカットボールにタイミングが全く合わず、大ブレーキとなった。チーム全体としても正攻法に向き合うだけで寺島攻略の手がかりを見出せずにいた。小倉さんがいれば、もっと有効な対策を練っていただろう。

今大会は平田監督が「私はこうやって戦っていきますよ」というものを示した形となった。巧みではないが豪快。選手一人一人を大きく育てていく。育成重視で勝敗にしたたかさが薄れることで、今後の神奈川の勢力図も変わっていくのではないか。新たな姿を見せた横浜の将来はどういったものになるか。平田監督には是非とも成功してもらいたい。

#高校野球

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